12A猫で学んだこと-Memoir-

...What are you learning now?

夏の夜の....1日

  • 「村の詰み進行になったら、人外は投了するべき」

その主張には反論しましょうか。 その背後にあるのは

  • 人狼を行う目的は『勝敗』を決める為である。」という考え方

しかし、『勝敗』のみが大切なら、 人狼はじゃんけんと同じで均衡解に収束するような戦略が存在するから、 その戦略に対する考察をしたほうがよい。 そもそも、村に入って議論をする必要性を感じないですね。

将棋と同じです。将棋には必勝法が存在する。『勝敗』だけが重要なのであれば、実際の対局ではなく、 将棋の必勝法を解読する為にはどうしたらいいかを研究した方が良い。 (組み合わせ数が莫大になるので、)必勝法の証明が不可能だとしても、ゲーム自体の研究を行うことに価値がある。 2人のプロ棋士が対局をするより、協力して、必勝法や勝ち筋を探す時間の方が有益でしょう。

しかし、実際にはプロ棋士が対局している。 多くの人が、人間同士・人間とAIの対局が作るドラマに心を動かされている。 そこに価値があると、(暗黙的/明示的)に認めている。 だから、高額な賞金が竜王戦などに懸けられる。

  • 実際の対局が行われていること

これが、将棋でも勝敗(だけ)ではなく、

  • 人間同士、または、AIに立ち向かう人間の作る物語に価値がある

と考える人が多い証拠です、

さて、人狼の話に戻りましょう。 人狼も将棋と同じように、

  • 勝敗を決める要素以外の議論に、面白さがある
  • 実際の村で行われるドラマに価値がある

という2点に価値を認めるなら、

  • 村の詰み進行になったら人外は投了すべき

という議論は成り立たない。 詰み進行の状況になってから、価値あるドラマを作るように動くのが望ましい。 (少なくとも1つの行動指針として存在するということになる。)

したがって、人狼ゲームの参加者の

  • 「村の詰み進行になったら、人外は投了するべき」

という主張は、

  • 「(実際の村の作るドラマを求めて)入村している」
  • 「(実際の村の作るドラマ)に価値を認めない」

という2点を同時に行っているという点で、価値判断において矛盾を抱えることになります。 以上から、「村の詰み進行になったら、人外は投了するべき」は成り立たないと主張します。

...さて、この主張、人を騙せるでしょうか? 議論を作る為のリハビリも兼ねてちょっとやってみたけどどうかなー StudentSの中の人の騙りの技術、上がっているといいな。 (ちょっと議論展開が冗長だなぁ...と思いつつ...)

人狼で議論を作るのって楽しいですよね! 人狼ディベートとは違うけどね!

それでは、今日はおやすみなさい。

とある人狼プレイヤーの日記(自分自身の内省日記)

慣れないアルコールを飲みながら、 人外陣営を極めようとしてる、とあるプレイヤーさんに励ましていただき、 そして、思ったことをつらつらと書かせていただいた日記です。 数年後、こういうエントリを自分はどんな気持ちで見返すのかなー...

 

登山家は、なぜ山に登るのか?
「そこに、山があるからだ」というのは有名な言葉ですが、 何の答えにもなっていませんね。

 

さて、このサイトに訪れてくださった貴方は、 人狼プレイヤーの可能性が高いですね。 「貴方は何故、人狼ゲームをするのでしょうか?」 それに答えることはできますか?

初心者のころの自分は、 「何か新しいことにチャレンジするため」でした。 ちょっとクリエイティブなゲームがしたかった。 それが動機でした。 

 

「修羅」という言葉は好きでないのですが、 ゲームに触れる期間が長いプレイヤーをそう定義するなら、自分はそれに当てはまるのでしょう。 ....「何故、人狼ゲームをするのか?」という事を嫌でも考えてしまいます。

 

このブログで考えることは楽しいです。 最近あまりできていないのですが、 人狼の進行を算数のパズルとして、考えるのはいい頭の体操になります。 でも、このブログで考えることって、村に参加する必要は無いんですよね。 人狼ゲームのルールからだけで、問題として考えるべきことは抽出できます。 後は、数学的な議論になるだけなので、村での経験は不要です。 逆に、ここで考えた数学的な理論は、実際の村でほとんど役に立たないでしょう。

人狼に参加する意義は、趣味なので「楽しいから」の一言でも良いような気はします。 ただ、この世の中、人狼以外にも楽しいことはいっぱいありますよね。 何で人狼なんでしょうかね?

自分は回答を持っていません。 そして、自分は人狼の村に参加する頻度は減らした方がいいと思っている状況です。

ただ...人狼の魅力を語るのでれば、プレーの自由度と目的意識の高さだと思っています。 TRPGの他のゲームと比較した場合は低いと思いますが、 ポーカー/将棋/オセロ等のボードゲームと比べ、『発言』という行動の幅は非常に広い。 「狐 -> 狼(村人)と全滅させなければならない」 というシンプルな目的意識があるゲームなのでルールは明確。 この2つが人狼としてのゲームの魅力でしょうか。

 

自分自身の嬉しい思い出は、プレーが「面白いよ!」って言ってくれた人がいることですね。 その思い出が、自分を参加することに駆り立てるのかもしれません。

 

人狼以外のことでも、挑戦してみなくちゃいけない時なのでしょう。 うまいことできなくても、プライドがぼろぼろに傷ついても、 何かをやって提示しなければ、結局面白いものなんて生まれないんだから。 例え、周りと比較してそれがどれだけ「トホホ」なものであったとしてもね。

 

StudentSの中の人は結構、コンプレックスの塊です。その事実は、変えようがない。 だけど、それでも何とか頑張っていきましょう。 時々人狼とか他のゲームで、楽しませてもらいながらね。今回のエントリは、中の人が少しでてきてしまいましたが、 StudentSの中はこんな感じです。 また、同村させていただいた時にはよろしくお願いします。 お互い、楽しい時間を過ごせますように!

 

The reading diary in Friday night

Introduction

I think sometimes I have to write something in English, so I'd like to introduce some interesting books I read these days. Especially, what I submit in twitter is terrible, especially, when it is written in English, so terrible. It cannot be helped, that is my ability. Nevertheless, don't you think it is a learner's pride to challenge something difficult, compared to the current skill other? This is one of experience to gain my experience points! Like we wouldn't make a progress in "Mafia", without exposing our stupidity!

Three books I read these days.

"Book Girl and the Captive Fool"

This is a story about a boy who tried to be sincere to people around him, but against his intention, eventually he injured his friends or his family. You reconsider the fact that sometimes everyone tries to hide their intentions in this society, either to prevent harming someone else or to protect themselves.

"Holes"

This is a story about a cursed boy, who are sent to the camp for delinquents, where he was forced to dig holes every day. In this novel, the story in the past and current one was intertwined, so in a certain way, this book is a collection of short stories. The protagonist suffers from unreasonable events. Readers relate their own challenging situations to the ones in the story, and feel sympathy with characters in this book. At least, I am one of such readers.

"Fuzzy Mud"

The author is the same as "Holes". Apparently, this book seems a child literature, but I think this book is classified as Science Fiction. I think the author present us the following question.

"Suppose that there are a kind of energy. By using this energy, humans are able to reduce the consumption of crude oil and emission of carbon dioxide. The defect of this energy, however, is that there are risks that this energy damages ecosystem. The risk is difficult to evaluate. At least, until now, no incidents are reported that this energy harms ecosystem, however, theoretically, it is impossible to deny that this energy gives disastrous effect on nature, though it is very small probability. Do you accept this type of energy as a sustainable energy in your life?" When we hear this type of questions, we think of nuclear power.

I cannot help but feel this kind of problem. On the other hand, as a feature of child literature, the bully is described in this book, and many classmates are indifferent of this kind of problem.

Reading this book, I feel indifference is a key point to taste this book. This poing is clear in both of the problem of sustainable energy and the one of bullying in educational institutions. In real world, both are taken as crucial topics by mass medias, but actually, many people indifferent to the problems. People cannot feel urgency unless they are exposed to harsh events.

The author does not strongly claims or implies tha people should not be indifferent to these kinds of problems, and I feel that is a good strategy for humans. One of characters in "Book Girl and the Captive Fool" tries to be very sincere to people around him, but eventually, they are hurt as he tries to be sincere to the others, and cynically he hurts himself and creates tragedy.

We have a lot of problems around us. Although we pursue our happiness, and try to improve our living, bad luck or unexpected conflicts with others strike us. Sometimes, unreasonable misfortunes shroud us harshly. I wonder what we should do to become happy... Sometimes, I think I have to feel happiness for the act of digging a hole as token of accomplishment in the protagonist of "Holes", though from the bottom of heart, it is totally meaningless in a virtual way. it maybe important to find a value in the process itself, not in the results. I cannot help but feel lack of competence, if I would focus on only the results.

Being sincere to the others or not are both of strategies to make a life in this society. I cannot deny both of them, but I belive you should make a decision on the basis of consideration. it may be the worth of living this world from the perspective of process. What I think in this world is worth. I want to believe that.

Various events happen everyday. I hope we could enjoy tomorrow.

Comments

This is also a practice of markdown and vim... It seems difficult for me, yet, to write something is the speed of thinking. I'd like to accelerate competence of my brain, while I improve efficiency of output skill...

5人の時のPP回避はできない。+ (ちょっとした独り言...)

○5人の時のPP回避はできない。 という話。

最近、PPに関して、考えたことがあったので...

 

[状況]
5人2W2村1狂人。狂人位置が確定している。
狂人COに対して、狼の2人が狼COをした。
村役職の狂人騙りはルール上あり得ない。 
この時、村陣営がPP回避する手はあるか?


[考察]
狼、狂人が以下の詰み進行をとる限り、狼陣営の勝利確定。


村人の反撃手としては、2人で狼COをすること。
それに対して狂人は
「狼の2人は、自分に投票せよ。投票しない方を村陣営と見なす!」と宣言すれば、
狼位置を確定できる。 狼の2人は、狂人に投票する。

1. 村陣営が狂人に投票して、狂人が吊れた場合、狼勝ち。
2. 村陣営2人が狼に投票して、狂人がその狼に投票した場合、 5人の昼に狼が吊れるが、最終日、狂人視点狼位置がはっきりする。
「狂人に従わない方が村陣営」/「相方狼CO者が噛まれたら偽」の理由から  
3人の時に、狂人視点狼位置が確定するから、3人最終日、狂人は確定村に 投票できる。

以上より、狼勝ち。

 

上記の考察を前提に、
[状況] 村人の騙りはなしだけど、他の村陣営役職の騙りはありのルール。
5人2W生存。狼狼村村? ?は狩or狂。?が狂人COをしました。
狼としての最善戦略は?

 

[考察]
黙って狂人投票。
本当に狂人なら狼勝ち。
狼COをして、?が「狩人の狂人騙り」なら、 狼COをした瞬間負けの可能性がある。
狼COをした後、狂人が狩人だとCOした時に、
「PP回避の為に、村騙りをした」という理由は、
「村が狼COをしても、村負け確定だから、村の利得にならない」
という反撃に対して弱い。
だから狂人COに対しては、 「狂人が狼かもしれないね」と言って、狼投票をすればよい。

 

 

ちょっと違うけれど、似た戦略には実例があって... 

こんな人狼ゲームのお話【8】-配役12A猫 by 禅乃蓮 ゲーム/動画 - ニコニコ動画

「そんな人狼ゲームのお話」があったのか!

 

狼が騙っている役職等があるとすれば、それに応じて考えなければいけないことはあるけれど、 基本的には、こういう戦略でいいでしょうね。

 

とある村を見ていて、
人狼参加が初めての人が、PP宣言に対して反応が遅いと言われていたのですが、
その人は、素直に人外COの狂人を吊ろうとしていました。
真霊能生存下で、占い騙りの○からなので、吊りの誘導先は霊能狼主張にするのがいいかなーと思うけれど、 素直に人外を吊ろうといって、狂人吊りに動けるのはすごいなーと思っていました。

 

○ (ちょっと荒れた心のStudentSの主張..)
いわゆる、「人狼のセオリー」と考えられているものはありますが、
その良さについて、「証明」できることはかなり限られます。
経験者の方々が、セオリーの良さを主張する時には、大体経験論に基づいています。 「プレー環境の統計的事実からの主張」はきちんとやれば出来ると思いますが、 それは、『るる鯖』とか『わかめて鯖』とか『日本の人狼』とかの環境でしか主張できない事実でしょう。 あんまりそういう主張は好きじゃないんです...統計的事実がまとまったものを見るのは楽しいと思うんだけどね!

 自分が人狼と関わって面白いと思うのは、論理パズルとしての面をはっきりさせるということですが、 論理パズルとしての最善進行で変わる勝率なんて、高々10%台のことが多いと思います。 それに、StudentSは「勝率の高くなる進行が何かを明らかにする」ことには興味がありますが 「実際の村で、勝率が高くする進行を必ずしなければならない」という主張はしたくないですね。 村に参加する意義は、エンターテイメントだからですよ。 論理パズル的に導出できる人狼の最適進行は、味気ないですよ。

 

初心者だからって、上級者さんの言うことを丸呑みにする必要はないと思いますよ。 貴方の戦略の方が、状況によっては適合していた可能性があるかもしれませんし、 高い質のエンターテイメントを提供できていたのかもしれません。 声が大きかったり、言い方の激しい人の考えが真とは限りませんよ。 最近、村を観戦して、そんなことを感じました。

 

自分が学んだことは、
「平和が出た日、狩人がCOしないことによって、潜伏狂人が噛まれる可能性が上がる」です。 この観点を考えたことは実際の村でほとんどなかったので、面白かったなーと感じました。

X人LW猫生存の時に猫又COをした方がいいの?

(シンプル確率論からの結論)
「3人なら、猫又COをしてもよい。4人・5人なら、朝に猫又COをしない方が良い」
「5人1猫1W、猫又潜伏なら村勝率70%にできる」(恐らく、70%以上にできる。)


[詳細]

最近、参加/観戦させていただいた村からのトピックです。
3人最終日で、「村狼猫」の3人村になった時に
「猫がCOしたほうがいいのか?」 という話になり、
自分は「シンプルに考えると、どちらでも同じ」だと思いました。
それを少しだけ一般化すると、どうなるかを考えたのが今回の話題です。
その中でダイスで「吊り先を決める」という戦略を絡めることによって、
村の勝率がどの程度高まるかということも考えました。

 

[状況]
* Xの候補のうちYなら、候補が選ばれる確率はX/Y
* 村人の結果騙りは考慮しない
* 狼はシンプルな確率論に基づいて、村勝率を小さくする戦略をとる
* 村はシンプルな確率論に基づいて、村勝率を大きくする行動をとる

 

(1)3人最終日(猫/狼/村)の場合
A. 朝に猫COした場合: 村勝率1/2 (狼も猫COすると村勝率3/4)
B. 朝に猫COしない場合:
猫が吊れる場合: 猫が吊れる確率1/3 * 狼道連れ確率 1/2 = 1/6
狼が吊れる場合: 1/3
で結局1/3 + 1/6 = 1/2

したがって、 猫COしても、しなくても村勝率は変わらず1/2

(2)4人最終日の場合(猫/狼/村/村)
A. 朝に猫COした場合: (狼は猫COせず)村勝率1/3
B. 朝に猫COをしない場合:
狼が吊れる場合 1/4
猫が吊れる場合 1/4 * 1/3
村が吊れる場合 1/2 * 1/2(夜の狼噛みの2択)
従って、猫COをしない方がよく、村勝率7/12

(3)最終日手前5人の時 
A. 朝に猫COをした場合:4グレー1Wの村勝率になる
1/4 + 3/4 * 1/2 = 5/8
B. 朝に猫COをしない場合: 以下の手順をとることによって村は勝率を70%にできる

[1] ダイスを振って、5人のうちから1人を選ぶ

[2] 猫COがなければ、その人を吊る -> 夜時間 -> 最終日へ
[3] 猫COがあった場合、
[3-1]『対抗猫がいれば』非猫候補から1人を吊り、最終日にいき、元々指定された猫を吊る
[3-2]『対抗猫がいない場合』猫を指定役として、4グレー1Wの戦いとする

この戦略の勝率を計算すると

5人の時
狼が選ばれる場合: 1/5 * 1
猫が選ばれる場合: 1/5 * 1/2 <狼は対抗猫COをした方が有利になる。最終日猫が連れる 1/2 or 4グレー1W 5/8なら、1/2を選ぶ>
村人が選ばれる場合: 3/5 * (1/3 + 2/3 * 1/2)
<注: 4人の夜で3人のうち1人を狼は噛む。猫なら村勝ち。猫でなければ3人最終日村勝率1/2>
したがって、村勝率7/10


以上より、シンプルな確率論に基づいた時の議論から
朝に猫はCOしない方がいいと言える。


[おまけ1]
* 今回無視した要素として、5人の時、
『猫2COの時、最初に指定された猫を最終日に吊る確率』
と『真猫に対して、狼が対抗猫CCOする確率』に確率的な読みあいが存在して、本当はそれを考慮した『均衡解』を考えた方が、村勝率の値の議論として適切。
その均衡解を考慮したときも村の勝率は7/10以上になるということは言えるので、今回はその議論を省略した。

 

 

[おまけ2]
* 6人以上の時にどうなるかの議論は必要だが、恐らく「潜伏しておいたほうが良い」
という結論がでるでしょう。帰納的に証明できると感じています(未検証)。

 

[実際の村では...]
実際の村では、5人の時の、<ダイスを使う(=完全乱択の戦略)>に、抵抗を感じる人が多いと思いますし、 今回の結果は、数学的な仮定が成り立たない現実の村に、そのまま適用するのは厳しいことも多いでしょう。
しかし、 『5人1Wの時に、昼時間に1回「仮の投票を行って」吊り先の候補を選択し、その吊り先の候補から猫COがあるかどうかを聞く』 という戦略を村側が実行することは可能です。(時間的制約が厳しいですけどね。)
ダイスの代わりに上記のことをすれば、 シンプル仮定に基づいた時、村勝率70%は確保できます。 この仮投票のフェーズを入れないと、ちょっと村勝率は下がってしまいますね。
(自分は実際の村でここまでやりたいとは思いませんが、『勝ちにこだわる』という姿勢からは、こんな戦略もありなんですねー)

 

[<ダイスを使った>乱択進行について]
最終的な結果が村有利の場合の選択は、「ゲームの勝負をすることが最善です」
という前提で議論ができるけれど、 村が不利な場合は、引き分け進行も考慮にいれて、「ダイスでランダムに吊り対象を選択する」ことの議論をしなくてはいけないんだろうなと最近、ぼんやりと思っています。結構、これを真面目に考えるのは煩雑かも...という印象です。 簡単な例で試してみたいなー

[雑記]
* 最近ちょっと人狼に関わりすぎたような気がするから、少し離れたほうがいいんだろうなー
* 人狼から元気をもらったから、これから少しの期間は人狼から離れて他のことを頑張るときだなー
* 人狼の先生に見せてもらった、詰め将棋の問題が全然分からなかったなー
初めの数手の方針すら分からなかったなー
* ちょっとだけ将棋をやってみたけど、自分悲しいくらい弱いなーと。矢倉と棒銀ぐらいしかしらないけれど...定石うんぬんの前に、もう少し先が読めるようになりたいなー
* 計算ミスないといいなー
* 早く寝ようー

 

情報吊りに関するupdate. 12A猫では狼の初手囲い確率28/31, 4/13が村視点『良い戦略』の分岐点.

今回のエントリは,

情報釣りは確率論の観点から最善なのか? -> 「常に唯一の最適進行」という主張は誤り - 12A猫で学んだこと-Memoir-

の内容を, Twitter での人狼♦︎6S-mLzffKeさんとの議論を下に, 改良した内容となります. ミスもあるかもしれませんが, ご容赦ください...しかし, 主張の大筋にミスはないと思っております. 

 ************************************************************************************

○事後条件確率から、情報釣りを考える.

るる鯖11Aや12猫で【情報釣り】と言われる戦術があります. 3人の占い候補者がいた時, 占い師候補A:B ○
占い師候補B:D ○
占い師候補C:E ○ だった場合,
占い師候補Cを釣ろうという戦術です.

本戦術の戦術のメリットととして, よく聞いたのは,
* 霊能結果で占い師候補者Cから○が出た場合, Aの破綻をみることが出来る.
というものでした. また, 他の占い師候補から○が出ているのは, 真狂の可能性が高いというのも メリットでしょう.

 
このエントリの主な目的は, 数学的にシンプルな過程に従って, 上記のような状況の時に, 占い師候補Cが実際に狼である確率を導出することです.

 

[○進行・12A猫における結果の概略]

狼を吊るという評価指標をおいた場合, ○進行の時, 狼が初手囲いをする確率を28/31よりも小さいとみるのであれば, C吊りが良いと言える(情報吊りが良い)
偽の占いを吊るという評価指標をおいた場合, ○進行の時, 狼が初手囲いをする確率を4/13よりも小さいとみるのであれば, C吊りが良いと言える(情報吊りが良い)

以下, 詳細です. 

[数学的な仮定]
* ○進行で, 同時に3人の占い師候補がCOしたとする(潜伏占いCO等は考えない.)
* 占い候補が真狂狼のみを考える. AがBに○結果を出し, BとCはグレーに○を出しているとする.
* 狼狂占がA,B,Cにそれぞれ当てはまる確率は全て等しい. (結果を出す前の確率(事前確率)は, 全て等しい.(A,B,C)がそれぞれ真狼狂になる確率は1/6ずつ).

[記号の説明]
* 真占い師が狂人に○を出す確率をaとする.
* 狂人が真占い師に○を出す確率をb, 狼の占い師候補に○を出す確率をcとする.
* 狼が真占い師に○を出す確率をd, 狂の占い師候補に○を出す確率をeとする.
* 真占い師が, 占い騙り以外に○を出す確率をXとする.
* 狂人の占い騙りが, 占い騙り以外に○を出す確率をYとする. 狼の占い騙りが占い騙り以外に○を出す確率をZとする.

以下のCase1 〜 Case6が発生する確率を計算し, その事後条件確率を求めればよい. 

* Case1: A:真, B:狂, C:狼の場合. この場合の事前確率は1/6. そして, [状況]のようなことが起こる可能性は 1/6 * a * Y * Z
* Case2: A:真, B: 狼, C:狂の場合. 該当状況に当てはまらない. =>確率 0.
* Case3: A:狂, B:真, C:狼の場合. この場合の事前確率は1/6. そして, [状況]のようなことが起こる可能性は 1/6 * b * X * Z
Case1, Case3と同様に計算して,
* Case4: A:狂, B:狼, C:真の場合: => 1/6 * c * X * Z
* Case5: A:狼, B:真, C:狂の場合. => 1/6 * d * X * Y
* Case6: A:狼, B:狂, C:真の場合. => 1/6 * e * X * Y

真占い師に関わる変数, a,Xはルールが決まれば, 一意にきまる
. (例:<12A猫>a=1/10, X=6/10, <11A> a=1/9, X=6/9) b, c, d, e, Y, Zは, 狼と狂人の戦略によって決定される.

 

[狼/狂人の戦略の決定] 狂人は以下のようにして, ○/●を出し先を決める.
○を出す戦略をとる確率をS_m, ●を出す戦略をとる確率を 1-S_mとする.
自分以外をランダムに1人選択して○/●を出す.
狼の占い騙りは以下のようにして, ○/●の出し先を決める.
○を出す戦略をとる確率をS_w, ●を出す戦略をとる確率を 1 - S_wとする.
○を出す戦略をとる前提で, 仲間の狼以外に○を出す確率をM_s, 狼に○を出す確率を 1 - M_sとする.
●を出す戦略をとる前提で, 仲間の狼以外に●を出す確率をM_k, 狼に●を出す確率を 1 - M_kとする.


以上のようにパラメータを設定した時,
[S_m, S_w, M_k]の値は, 事後条件確率に影響を及ぼさないと分かる.
(理由:)
* M_k は●進行に関わるパラメータなので○進行のときの事後条件確率には関係しない.
* b, c, YはそれぞれS_mに比例する. d, e, ZはそれぞれS_wに比例する.
したがって, S_m, S_wの変化は, Case1 ~ Case6の確率を定数倍変化させることになるだけなので, 事後条件確率には影響を及ぼさない.

 

S_m, S_w を0でないものとして, 12A猫の場合のCase1 ~ Case6の事後条件確率を求めると以下のようになる.
a = 1/10, X=6/10,
b=S_m/10, c=S_m/10, Y=S_m 8/10,
d= S_w M_s/8, e=S_w M_s/8, Z= S_w M_s 6/8 + S_w (1 - M_s)
に気をつけて計算すると...

 

Case1: 4(1-1/4 M_s)/(10 + 7/2 M_s)
Case2: 0
Case3: 3(1-1/4 M_s)/(10 + 7/2 M_s)
Case4: 3(1-1/4 M_s)/(10 + 7/2 M_s)
Case5: 3 M_s / (10 + 7/2 M_s)
Case6: 3 M_s / (10 + 7/2 M_s) と事後確率を求めることができる.

 

* (A, B, C)がそれぞれ狼である確率を計算すると
Aが狼の事後確率: 6 M_s / (10 + 7/2 M_s)
Bが狼の事後確率: (3 - 6/8 M_s) / (10 + 7/2 M_s)
Cが狼の事後確率: (7- 14/8 M_s)/(10 + 7/2 M_s)

M_s > 28 / 31 であれば, A > Cとなる.
M_s < 28 / 31 であれば, A < Cとなる.
* (A, B, C)がそれぞれ真である確率を計算すると
Aが真である事後確率: 4(1-1/4 M_s)/(10 + 7/2 M_s)
Bが真である事後確率: (3 + 9/4 M_s)/(10 + 7/2 M_s)
Cが真である事後確率: (3 + 9/4 M_s)/(10 + 7/2 M_s)

4/13 > M_s であれば, A > Cとなる.
4/13 < M_s であれば, A < Cとなる.

 

以上より, 以下の結論が導出できる. 
「12A猫○『情報吊り』展開の時に, 狼目を吊る為に AとCのどちらを吊るべきか?」という問いに対して,
* 狼目の占いを初日に吊るという評価指標を設定した場合
狼の戦略として, 仲間の狼以外に○を出す確率が 28/31よりも小さいのであれば, Cを吊るのが良いと言える. (情報吊りが良い)
仲間に○を出す確率が, 28/31よりも大きいのであれば, Aを吊るのが良いと言える. (占い候補者に○を出した人間を吊るのが良い)
*偽目の占いを初日に吊るという評価指標を設定した場合
狼の戦略として, 仲間の狼以外に○を出す確率が 4/13よりも小さいのであれば, Cを吊るのが良いと言える. (情報吊りが良い)
仲間に○を出す確率が, 4/13よりも大きいのであれば, Aを吊るのが良いと言える.
(占い候補者に○を出した人間を吊るのが良い)

以上が単純な数学的な考察に基づく『村視点の良い進行』の結果と導出できる.

 

...返信遅れてすみません....

ふと, 寝る前にブログを見ると...

.....4ヶ月ほど前に, とある方が, 自分のブログに興味を持ってくださっていたではないですか! 全然気がつきませんでした....すみません...平謝りしかできないです...

『悲劇のスナイパー占い師』として1年前の12A猫参加者の記憶に残る試合を作ってくださった方です...印象に強く残っております....

自分が12A猫に参加させていただいた時の参加者の方々...のTwitterは時々拝見させていただいております. ネット世界でコミュニケーションをすることにちょっと躊躇してしまう自分は, なかなかTwitter等をやる決心がつかないのですが, 知っている方々が交流している姿を見ると, 心が落ち着くというか, ちょっと嬉しくなります. 
ネットっていう, 簡単に壊れてしまう所かもしれないけれど,
蓮見先生の下で楽しんでいた人間関係が長い間残るんだなーと思うと, すごいなーと思います.  

振り返ってみると, 自分が初めて人狼を始めた2014年8月から, 今までリアル世界では色んなことがあって, 環境が目まぐるしく変わって, だけど, 時々, 人狼で遊ばせてもらうということだけは変わらなかったのかなーなんてちょっと思いました.

 

最後にもう一度, その方へ, 自分のBlogに興味を持っていただきありがとうございました. 嬉しかったです! そして, 返信がすごく遅くなってしまい申し訳ありませんでした. 

 

それでは, おやすみなさい! 皆様、良い夢がみられますように!

明日は, いい日になりますように!